「彼女は元々、ただのクライアントじゃない。また別の、理由があってだ」



一度念を押す様に言うと、



「それにキミに心配されるほど、クライアント捕まえんのに必死じゃないし。こう見えても3ヵ月先まで予定がっぎっしり」



その後ヘラっとした笑いに代わり、あたしはさっき自分が言ったことに対して羞恥を覚えた。



ターゲットをあたしに変えた……とか。






「で、クライアントは生徒だけじゃないって事で」



『えっ……』




……変な胸騒ぎがした。