遮る様に言葉を被せると


"クッ……"と志摩先輩は喉を鳴らした。



図星だ……という正直な音を。



『やっぱりね……それでターゲットを変えたってわけか』


「どういう意味だ?」



逆転した立場。



警戒しながら向けられた目は、あたしに更なる言葉を続けさせた。



『あそこまで必死に親身になってた彼女にアッサリ学校辞められて、それを挽回したくて今度はあたしにお節介を焼くことにしたの?』


「……は?」


『それとも今度は別の意味でターゲットをあたしにしたとか』



臨床心理士の勉強をしているとか言って、その中から密かに女の子を狙っているんじゃないかというあたしの説は変わらぬままだった。