志摩先輩は書き物をしていた書類をひとまとめに揃えると、テーブルの端に寄せ「座って」と正面の椅子に手を伸ばした。



ここで初めて目と目が合った。



『……』



あたしは無言で椅子を引き、座った。



思ったよりも狭い部屋。



教室の3分の1くらいの狭さで、折りたたみ式の長机が二つ並べられていて、やっぱり折りたたみ式の椅子が広げられていた。





志摩先輩の分と、あたしの分が……



机の上には色々な書類が山積みになっていて、同じように部屋の周りにも。