「どう、調子は」



……調子?


何の?



……あ……


ピンと来た。




この人は成瀬先生の結婚話を知っているんだ。



志摩先輩の口から出てきた言葉に、あたしは彼がやって来た目的が分かり思わず眉を寄せた。




調子も何も、志摩先輩に言われる筋合いはない。



もう関わらないようにキッパリ言ったはずなのだから。