………?




けれど、一瞬あたしは頭の中にハテナが浮かび、自分の記憶を整理する。




『一瞬誰かと思った』




記憶が繋がると、思わず率直な感想を口にした。



「はっ、いきなり手荒い洗礼だな。しかも相変わらずタメ口だし」


『だって……それ…』



敬語がどうのなんて言ってる場合じゃない。


だって本当に。



「ああ、ちょっとイメチェンな」



自分の髪の毛に手をやりながら、彼は笑った。





もう関わることはないと思っていた、志摩先輩……