もちろんそんな空気に反応することなく、伏せたままの状態を変えずにいると、


バタバタッと上履きの音を軽快に立てた足音が近づく。



それはあたしの真横で止まった。



「ねぇ工藤さん!」



今まで呼ばれた事もないハイテンションな呼びかけ。



もちろん声に聞き覚えはない。



多分、クラスの女の子なんだろうけど。




…あたしに、何か用?