中3のあの日。




両親の離婚が決まった直後の様な生活に戻ってしまった。



生活態度が乱れ、何もかも放り投げてしまったあのときの様に。




だけどあの時とは違うことが一つだけ……



あたしを支えてくれるものの存在。




成瀬先生の存在があったから、あたしは頑張れた。



誕生日の夜に聞いた高校名。



こっそり見に行って、本当に彼がいるのか確かめにも行った。




寂しい時も、たった一つの心の支えだった。



春になれば、またあの人に会える。



それだけを信じて、自分というものを完全に捨て切らなかった。




でも、今度こそあたしを支えてくれるものは何もないんだよ……