『……で?』


「で、仕方ねーから朝までここにいたんだよ」


『はぁっ!?鍵はあんたが開けたんだから持ってたでしょ』


「あーうだうだうるせーなぁ。いいからとっとと支度しろっ!」



既に制服姿の翼は面倒臭そうな顔をした。





翼……朝までいてくれたんだ。


あたしの制服をハンガーから取るその姿を眺める。



あの時は極度の興奮状態にあったからあんなことが言えたけど、今となっては羞恥だけ。