ソファに並んだ体。



あたしはその身をそっと翼の方に倒した。




誰でもいいから温めて欲しい。




あの時みたいに、空虚感でいっぱいの心を満たして欲しい。



それが例え、汚れたものであっても、偽善であっても




"人"という温もりで。




そうじゃないと、あたし、もう……





ゆっくり伸びて来た翼の手が、背中の後ろから回り肩を掴む。






フワっ。



次の瞬間体が浮いた。