けど。



手元が震え過ぎて、鍵がうまく入らない。




ガチャガチャガチャ。

チャリーン……




鍵が地面に落ちて、つけてある鈴が鳴る。




それを拾おうとした時。


目の前からその鍵が消えた。




「紗希ッ。どうしたんだよ!」



そして掴まれた肩。