あたしは今、率直に感じた想いを叫んだ。




またしてもこんな言葉口にするなんて――



あの時とは違う2人に向けられた言葉。






『2人とも大っきらい!!!』





パリーンッ―――…




ありったけの力を込めて、成瀬先生の手から逃れると、バッグに裸のままで入れてあったマグカップを取り出し地面に叩きつけた。



手を滑らせて落としたのとは比べ物にならない。



ここまで無残に割れたコップを見たことがない位に砕け散ったマグカップ。




それはもう修復できない、あたし達の関係を示しているようだった――……