淋しいと思ったこともあるけど、今はむしろ気楽でいいと思うようになった。



干渉されない。


これほど自由なことはない。




どこで遊んでこようが


遅く帰ってこようが




誰も何も言わない。





……言ってくれない……。





「毎度毎度どうも…」



グシャ…と握りつぶすように2枚のお札を掴み取ると、あたしはそのままリビングを後にした。