「でさー。蓮クンにただでさえ地味なんだから髪の毛くらい染めろって言われて」


『ええっ!?そんなこと言われたの!?染めるって言ってもこれただのカラーじゃないよね!?ブリーチじゃん』



あたしみたいにちょっとだけ染めるなんて可愛いものじゃないから。



明らかに光ってる。


しかも痛んでる。




「でも蓮クンは似合ってるって言ってくれてるからいーの!でね、これお土産なんだけど」



去年も夏休み明けに山の様なお土産をくれた。



それは今年もみたい。



始業式からこんなになんの荷物を持っているんだろうと思っていたら、全部あたしへのお土産だったらしく両手を前へ突きだした。