ようやく待ちに待った二学期が始まった。




『成瀬先生!』


「おう!」



今日は気合いを入れていつもより早く登校した。



まだ女子生徒が群がる前の出勤時間に狙いを定め


職員専用駐車場付近をウロウロして、成瀬先生の姿が見えたと同時に駆け寄った。




「いい子にしてたか、夏休み」



成瀬先生の手が頭の上に乗る。