「しっかり掴まっとけよ。妹」




いつまでも終わらない、兄×妹。



あたし達はまたしてもジェットコースターに乗り込んだ。



成瀬先生はロックが掛かっていることを確かめるように、あたしの体に下ろされた安全バーを引っ張る。




何気ない優しさだって罪。





このままじゃ、あたしは本当に成瀬先生の妹で終わってしまうかもしれない。




成瀬先生にとってあたしは何だろう。



ただの妹?



同じ境遇……ううん、それ以下のあたしが哀れで優しくしてくれてるの?



同情は、いくら時を経ても同情でしかないの?



なんども好きって言ってるのに、答えをくれないのは何故?