「なにかをエサに勉強を頑張るっていうのは感心しないが……まあいいか。この間の参考書もあることだしな、頑張れ!」



皮肉めいた言葉を付け加えながらも、それを承諾してくれた。




成瀬先生には、あたしが本気を出せばクリア出来ると分かっていたはず。




その上で“頑張れよ”と言ってくれたことが嬉しかった。




…遊園地を実現させる為に、応援してくれているように思えたから。





あたしは必至で勉強をした。



満点とはいかなかったけれど、ケアレスミス一つしただけで98点。



クラストップだった。