真っすぐに足を進める。



栞が待っててくれている2ー5へ。





あの男。



やっぱり思った通りの人じゃない。



バカにしすぎもいいところ。





『栞帰ろう!』




ガラッ!と乱暴にドアを開ける。



誰もいない教室で、1人課題に手をつけていた栞に声を掛けた。