志摩先輩なら、そんなあたしに答えをくれそうな気がした。



そんな事を期待したあたしがバカみたい……




分かってる。


分かってるんだよ。




今更志摩先輩に言われなくたって……ッ。



それでもあたしは―――っ。




「とにかく、今日あたしはあなたとのことを記憶の中から消すから。そっちも全部忘れて!」





強く言いきって、教室のドアをピシャリと閉めた。