「あーマジ?」



すると、途端に彼はここへ来た時と同じ表情に戻った。



緩い口元に軽い口調。



栞は申し訳なさそうにあたしを見る。



「じゃあ明日の4時。LLで」



そして栞に再びキスをすると、軽快な足取りで3年棟へ戻って行った。




あたしは呆然とそんな彼の姿を見送った。