「話違うじゃねーかよ。俺のカノジョの友達だって言ったら、無理矢理穴作ってくれて、明日って予定になったんだぜ?」


「ゴメン蓮クン……」


「おまっ、フザケンナよ」



彼は繋いでいた栞の手を乱暴に離す。




えっ!?


彼の行動にビックリしたのはあたし。




「ドタキャンとかマジであり得ねーし!」



ドタキャンって、当の本人の意見も聞かずに決めたのはあなたでしょ?



あたしは唖然として彼を見る。



彼はペッと汚ない唾を床に吐く。



栞の肩がビクンと跳ねあがった。