本当に信じられない。



「でさ~志摩って知ってんだろ?アイツに相談するとスッキリ悩みも解決するらしいぜ?」



“アイツ見た目はあんなんだけど、ここのデキ違うし”そう言いながら、自分の頭をピストルを真似て指さした。



『……』



頭が良くたって関係ない。



頭で恋してるわけじゃないから。


いくら頭がいいからって、恋の方程式なんか簡単に解けるわけがない。




その前に、どうして友達の彼氏の顔を立てるために、好きな人の事を見ず知らずの人に話さなきゃいけなんだろう。





『ごめんなさい。あたしそういう気ないんで』




丁重に断った。



一応栞の顔を立てて。