「大丈夫。相手が成瀬先生だとは言ってないから」


『当たり前!言ってたら友達やめてる!』




そんなのトップシークレットに決まってる。



ブスっとして言うと、栞はいきなり肩を掴んであたしの正面に立った。




「お願い!あたしの顔立てて!っていうか蓮クンの顔立てて!」


『え?』


「蓮クンと志摩先輩は同じクラスで仲間なの。だからその……」


『……まさか』



もじもじはじめた栞に、ものすごく嫌な予感がした。