“なにあの子、生意気”

“お気にだからって調子乗ってる”

“部活の後輩に聞いたけど、暗いって話だよ”



けど、このことについて誰も志摩先輩に直接言及する人はいない。



ましてやその1年生に影で嫌がらせをすることすら出来ないほど、彼の存在は大きいという。



ただ、羨望の眼差しで見るしか……




「それはあたしもどうかと思うけど、確からしいよ?彼の腕は」


『信用できない』



あたしはぴしゃりと言った。