目鼻立ちが整い、一度見たら記憶に焼き付いて離れないだろうその容姿。



誰もが目を惹くようなルックスと気さくさ(悪く言えば軽い)が学校中の女の子を虜にしている。



それでいて成績優秀という最大のギャップが、女子を惹きつけてやまない最大のポイント。



将来臨床心理士になるための勉強をしているらしく、悩み相談窓口を設け色んな生徒からの悩みの相談に乗っている。



実際重い相談なんてする人は少ないみたいで、もっぱら恋愛相談が多いらしい。




あたしはどちらかと言うと苦手なタイプだった。




「志摩先輩の悩み相談、かなり評判いいみたいだよ?」



廊下に出て来たあたしの横へ立ち、しつこくその話を栞は続ける。