「じゃあ紗希もあそこに行ってみたら?」


『あそこって?』


「知らない?何でも相談出来ちゃう先輩のとこ!」



目がキラキラさせた栞に、嫌な予感がした。



「志摩先輩だってば!」





……やっぱり。





『あり得ないし』



あたしは首を横に振って、席を立った。