その時、水の中のドラゴンが言いました。



違うよ。でも、そうとも言える。君はぼくでもあり、君でもある。
これから夢を見る子供たちは、君の姿を見るかもしれない。ぼくの姿を見るかもしれない。


じゃあ今度はぼくも、夢に見られる番なんだね。


そうだよ。いつか、君を夢に見た子供が、ここにやって来るかもしれない。


そしたら、その子は君のうろこのかけらをほしがるね。紫水晶みたいにきれいだもの。


そして、君の背中に登りたがるよ。わくわくするような冒険の旅にでかけるためにね。