「そうか。じゃあ、三木健介はなぜ殺した?」

「それは、五月と田中に頼まれたからです。理由は何度訊いても教えてくれませんでした。一千万円で協力しました」

「三木健介がセックスしているところを隠し撮りし、それをネタに恐喝しようとした…。しかし、そこで何らかのトラブルがあり、三木健介を殺したんじゃないのか? 事故に見せかけてな」

「いえ、違います。事故に見せかけて、三木健介を殺したのはそうですが、三木に関しては盗撮はしていません」

「そうか…。何にせよ、死刑は確実だぞ」

「はい。覚悟はできています」

「…。今日は、これで終わりだ。俺は今から犯人逮捕に協力してくれた三木真由美と会わねばならんからな」

そう言うと、青山刑事は取調室から出て行った。