――‥‥ 準side [ごめん、離してくれない?] [嫌よ。] [嫌、じゃなくてさー‥‥。] ぐっと強く俺の背中にまわされた手を 振り払おうにも、 相手は生徒だし。 ましてや女だしなー。 [先生、私好きなの先生のこと‥。] [ごめんな。でも俺好きなやつ いるから] [ふーん‥。でも先生は私から 離れなくなるよ絶対。] さらに力が強くなったその腕に さすがの俺も、 生徒を突飛ばしそうになってしまった。