「男として…か」

亜寿華が下に降りると聖哉が待っていた

「待たせたな」

「そんなに待ってないよ」

「…そうか」


2人で話していると奥から宿主が出て来た

「それじゃあ私達はこれで」

「あぁ、気を付けてねぇ」


外に出ると、雲ひとつない青空が広がっていた

ふと横を見ると、まだ治りかけの傷口が聖哉の胸元から見えていた…

「まだ痛むか?」


聖哉は笑いながら
「傷は男の勲章だよ」
と言っていた

「…聖哉、今度は私が守るからな…」

「おいおい、冗談キツイぜ……男が女を守るのは当たり前なんだよ、女は黙って守られてろよ…な?」


聖哉があまりにも真面目な顔でい