亜寿華が足を止めたのは、村の外れにある小さな宿屋だった
「此処に泊まるのか!?」
その宿屋は、聖哉が驚くのも不思議ではないほど古びていた
「あぁ…此処にしよう…」
亜寿華は聖哉の反対を無視して中に入っていった
中には、痩せ細ってやつれた女が1人いた
「あなたが宿主か?」
「……この宿はもうやってないよ、他をあたりな」
「…前にこの宿に来た時はあんなに賑わっていたのに…」
すると宿主は、下を向き語り始めた
「そうさ…この宿はすごく評判だったんだ…あの人が戦争に行く前は…○○軍との戦いであの人は命を落としたのさ…」
「「っ!!!」」
2人が前まで雇われていた軍の名前だった
「まぁ…あんたらを最後の客にしようかね!」
宿主は部屋を案内してくれた