ー夜ー

「いつ来るんだろな?」

「はぁ~…私は少し外に行って来る」

「おう!」


ズキン

(なんだ?今胸が少し痛かったような…)


その後、亜寿華は縁側で月を眺めていた

(そろそろ戻っても良いか…)


襖を開けようとした瞬間女の声が聞こえた…

「ん……はぁ…苦しい…です…」

!!!!!!!


ガタッ

(まずい!!)

「お!亜寿華か?…って、ちょっと待てよ!」

私は、気づいたら走っていた…


(聖哉は、私に嘘をついたのか?…好きな者しか抱かないと言ったあれは…嘘だったのか?)


考えている内に頬に暖かいものが伝ってきた

「っ…私は、泣いているのか?」
(何故私は泣いているんだ?聖哉に嘘をつかれたから?…いや、違う…きっと、私は聖哉に気づかぬ内に惹かれていたんだ…)


パシッ


見上げるとそこには聖哉がいた…


「放せっ!!!」

「はっ?何きれてんだよ?」