ちょうど、ある若手女優の離婚騒動が報道されていた。


三歳になる愛息の親権はどうなるのか、といった話が議論されていた。



次々に、スタジオのコメンテーターが意見を述べる。


その中に、マスコミでも有名な小川弁護士がゲストとして出演していた。



『まぁ恐らく、この場合は、奥さんである竹田さんがお子さんを引き取り、親権は、旦那さんの松村さんが得ることになるでしょうね』


――…そういえば、隼人が扱っていた案件にも同じような事案があったな。



結局、あのときの夫は、離婚に応じたのだろうか…?子どもはどうなったんだろう…?



カップの中のコーヒーを飲み干したところで、CMに入った。