「きゃあっ」



寝ていた強盗さんが毛布を剥いで勢いよく私の肩を掴んできた。


反射的に後ろに身を引いた勢いで、私はそのまま態勢を崩し床に背中を付けるように倒れた。


そして強盗さんは覆うように私の上になった。


…毛布を身にまとっていない裸のままで。



「強盗…さん…っ」



「消えろって言ったのにいつまでも居座りやがって。
そんなに殺されてぇのか?
本当にヤってやろうか」



上になる強盗さんにグッと肩を押されて、私は起き上がる事も出来ない。



強盗さんの両足に挟まれて、私は足もロクに動かせない。



「もう襲わないって…」



「ふざけるなよ。俺は犯罪者だぞ。
そんなきれい事みたいな約束守るとでも本当に思っていたのか?」



「…ウソよ…」



強盗さんの顔は今までに見ないくらい険しかった。