お昼過ぎ。
外の洗濯物は殆ど乾いていた。
私は毛布を身体から外すと、下着姿のまま外の洗濯物をロープから外してそのまま直接着た。
強盗さんは小屋の中で寝てるんだし、こんな所なら誰も来たりしないもんね。
だって、ここは立ち入り禁止区域の山奥なんでしょ。
乾いた強盗さんの服も取り込むと、一応畳んでから小屋の中に持って入った。
「強盗さん、服乾いたよ。寒かったね」
私が服を持って側まで行くと、強盗さんは毛布から上体を出して寝ていた。
「わぁっ、そんな事したら冷えて余計に熱が上がっちゃうよ!」
私が毛布をかけ直そうとすると、その手をグッと掴まれた。
「余計な事すんなよ。
熱いから脱いでんだろ」
「え、もう寒くないの?」
「ああ、おかげでいい汗かいた」
言われる通り、確かに強盗さんの身体はちょっと汗ばんでるようだった。
そっか。
熱が上がりきって安定したんだ!
よかったぁ。