下着の上に毛布をかぶったら、また小屋の中に戻った。



すると、強盗さんは息を荒げながら寝息をたてている。


そっと側に寄って、その寝顔をじっと見てみた。


「………………」



ここに来て3日目。

私と強盗さんの変な共同生活だったけど、それも服が乾いたら終わりだね。


ケータイのナビで山を下りたら、すぐにアパートに帰ってシャワーを浴びるぞ。


もう2日以上お風呂に入ってないわけだもんね。


しかも雨に濡れちゃって微妙にべたつくから気持ち悪いよ。



だけど…


強盗さんはどうするんだろう。


事件のほとぼりが冷めるまで、やっぱりここに残るのかなぁ。


まだ熱も引かないのに…私はそんな強盗さんを置いて帰るつもり…?


強盗さんには…帰る所はないのかな…。