小鍋を火からおろすと、コンビニか何かで貰ってきたと思われる割り箸やら何やらの中からプラスチックスプーンを取り出して強盗さんの所に運んだ。



「強盗さん、朝ご飯出来たよ。
身体起こせる?」



「…いい匂いが漂ってきたと思ったんだ。
器用な事したな」



強盗さんはスゴくダルそうだったけど、身体をゆっくり起こした。



「熱いからゆっくり食べてね。
ふーふーしないと火傷しちゃうよ」



「バーカ。
俺はどこの子供だよっ」


そう言って強盗さんはパン粥を食べ始めた。




「どう?」



「あぁ…悪くねぇな」



「んもう、素直じゃないなぁ」



だけど、実際はやっぱり良かったみたいで身体の震えはおさまってるみたい。


しかも、ちゃんと完食してくれた!



…て。私、自分の朝ご飯がまだだったよ!