小屋の中に戻ると、強盗さんはまだ毛布にくるまって寝ていた。


ケータイを開いて見ると、時間は8時前。


昨夜は早くから寝たのにまだ起きないなんて、強盗さんったら寝過ぎだよ!



私は寝ている強盗さんの側まで行くと、身体を揺すって起こした。



「強盗さん、朝だよ」



ユサユサと何度も揺らすけどなかなか起きようとしない。



「起きようよ。
一緒に朝ご飯食べよ」


「………………ぃ…」



「え?」



小声で何か言ったみたいだけど、何て言ったのかはよく聞き取れなかった。



「…寒…い……」



ゴロンと寝返りを打ち、顔を向けた強盗さんの表情は辛そうだった。



「強盗さん!?」



そっと顔に触れてみると、強盗さんは異常に熱かった。


熱が…出てる!