小屋の中を物色し、ちょっと小さいけど丁度良い洗い桶を見つけた。


それに入れる水もペットボトルから拝借する。




私と強盗さんの汚れた服を外まで持って運ぶと、桶に水を入れてもみ洗いした。


洗剤なんてもちろんないから、泥の汚れはきれいには落ちない。


だけど、付着した砂や木のクズは割と落とせた。


自分のカーディガンにワンピース、ブラとパンツ。

それから強盗さんのジャケットとシャツとズボンと…下着も、なるべく直視しないように洗った。



ギュウっと絞ると、小屋の中にあったロープを外の木の枝と枝にかけて洗濯物を干した。



「よし、これでさっぱりしたね」



洗濯が終わって全部干し終わった頃には、朝陽が強く射し込んできた。



「眩しい…。
うん、そろそろ強盗さんを起こしに行こうかな」