「…ん……
…お前、何やってんだ?」
それからしばらく後。
強盗さんも目を覚ましたようで、毛布に一緒にくるまってた私が離れているものだから目で探したようだった。
「あ、起きた?
よく眠ってたよ、強盗さん」
「…うるせーよ。
つか、何してんのかって訊いてんだろっ」
寝顔を見られた事、恥ずかしかったのかな?
私は強盗さんに隠れてクスクスっと笑った。
「あのね、服がドロドロだから洗濯出来るような器がないかなぁと思って探してたの」
どれぐらいの期間立てこもるつもりだったのかは知らないけど、小屋の中には毛布と非常食以外にも何やらあるようだった。
小屋の中が暗いので、ランプを持って中を物色していたのだけど、あんまり見ないうちに強盗さんに見つかっちゃったな。