いつまで経っても止まない雨。



壁の隙間から吹く冷たい風にブルッと身体を震わせる。


4月の始めに真っ裸に毛布1枚はやっぱり寒い。

ギュッと、座る自分の膝を縮ませて抱き寄せた。



「寒いか?」



「うん、ちょっとね」



「…毛布、一緒に入るか?」



「えっ」



「…無理にってんじゃねぇよ。
1人でくるまってるよかマシだろうと思っただけだ」



「……え…と…」



赤の他人なのに、お互い裸でくっついたりなんてしたら…



「言っとくが、お前はその毛布のまま俺の毛布に入るだけだからな」



「あ、そうなんだ」



「当たり前だろ!
でないと、次は最後までヤっちまうぞ!」



ひゃ~っ。

身体をゾクゾクさせながら、それでも私は強盗さんの毛布の中に一緒に入る事にした。