シャワーにかかった程キレイには汚れが取れなかったけど、強盗さんがくれたタオルとお水のおかげでさっきよりは全然マシになった。


肩に毛布をかけながらブラとパンツも脱いで、私は本当に真っ裸になった。


…何か…変な気分。



強盗さんも同じように、下着もみな脱いで毛布にくるまった。

強盗さんのすぐ側には、脱いだ服の他に下着も見えた。


…強盗さんの言った通り、私も結局見ちゃってるかも。



「腹、減ってるだろ」



強盗さんは床に散らばったパンを拾い、外装についた砂をパンパンと払うと私に寄越してくれた。



「悪いな、こんなのしかなくて」



「大丈夫だよ。中はキレイなんだし、食べなきゃもったいないよね」



昨日はあんパンだったけど、今度のパンはジャムパンだった。


強盗犯も飽きないように工夫してたのね。


何だかおかしくってクスッと笑ってしまった。