転んだ私を強盗さんは見た。


転んだ勢いでスカートが捲れ上がってしまい、お尻の部分が半分下着丸出しとなっていた。


慌ててスカートを直して隠したけど、強盗さんはそんな私を見ながら一歩一歩と近付いてきた。



「何の得もないのに俺だけ罪人なんておかしいだろ…?
どうせ犯した罪は消えないんだ。だったらもう1つくらい罪を重ねたっておんなじようなもんだよなぁ…?」



「もう1つの、罪…?」



強盗さんは私に近付きながら腰に付けているベルトに手をかけてカチャカチャと鳴らしながら外した。



「ぁ…いや…っ」



一歩一歩近付く強盗さんに対し、私はじりじりと座り込んだまま後ろに下がった。



「そもそもお前が悪いんだろ?
俺のサングラスとマスクさえ取らなきゃ、お前はこんな事にならなかったんだ」



強盗さんは羽織っていた上着を脱ぎ床に捨てた。