陽の光の筋が私の目の位置に当たり、眩しくて目が覚めた。



「…ん……」



木で造られた窓もない小屋だけど、古いからか壁には隙間が多く外の光があちこち射し込まれている。



強い光が照りつけられてる…


朝が来たんだ!




私は身を起こしてまわりをキョロキョロと見回した。




すると私の身体には、薄クリーム色の毛布がかけられていた。


頭もとにあったのは覚えているけど、自分でかけた覚えはない。



…強盗さんがかけてくれたのかな。




その強盗さんはどうしてるかと小屋の中を見ると、私の向かいに座り壁にもたれたまま首を傾げて眠っていた。



「…強盗さん…?」



そっと声をかけてみたけど反応はなく、よく眠ってるみたい。



昨日は銀行強盗をして、顔を見られたからって私を誘拐までして、荒運転の車に乗って、山道をずっと歩いて、ニュースをチェックして…。



そりゃ強盗さんも疲れるわよね。