…ふと、目が覚めた。
ベッドサイドに置いてる時計を見ると、まだ0時を過ぎたばかりだった。
ベッドの上には私1人で、強盗さんの姿が見えない。
「強盗さん…?」
すぐにベッドから下りて強盗さんを探すと、なんて事はない、起きてテレビを見ているだけだった。
私はホッと胸をなで下ろしながら、声をかけた。
「強盗さ……
………………!?」
近付いてよく見てみると、強盗さんの手にはあのナイフが握られていた。
「何だ、お前も目が覚めたのか?
そりゃそうだよな。あんな時間に寝りゃ目は覚めるさ」
「強盗さん、どうしたの?そのナイフ。
あ 危ないよぉ」
私が近付くと、強盗さんはナイフをテーブルの上にカチャと置いた。
強盗さんは素っ裸に毛布1枚を羽織っているが、同じくまだ裸の私が側まで来ると、その毛布を広げ一緒に入れてくれた。