…まだ心臓がドキドキしてる。
ベッドの上で一緒に休んでいると、強盗さんに頭を撫でられて気持ちよくなってきた。
私はそのまま目をつむって浸った。
「眠いか?」
「あ、ううん。
そういうわけじゃないんだけど、気持ちよくって。
それに、まだ寝る時間じゃないしね」
強盗さんにそう言われて慌てて目を開けた。
「いいじゃねぇか、寝れる時に寝ちまえば」
「うん…。
じゃあ何か着なきゃ…」
ベッドの上で、私たちはまだ生まれたままの姿でいた。
初めて重ねた身体と身体。
忘れられない愛でいっぱいのひと時。
私は、とうとう強盗さんの“女”になれたんだ。
「着るって、お前な。
俺は着る服なんか何もねぇんだぞ!
お前もこのまま裸で寝ろよな」
「裸で寝るって…まぁいいけど、何か恥ずかしいね…」
「ばぁか。
だからいいんだろっ」
まだ夜の7時過ぎ。
ちょっと早いけど、今日は幸せなこのまま1日を終える事にした…。
強盗さんと一緒に。