「分かったわよ、約束は守る!で、キッチン(台所)は?」

?「ココ。」

そう言うと、そいつが指を差した場所にボンッとキッチンがでてきた。

「すごーい!あんた死神みたいな言葉使いなのに魔法使えるんだ!」

?「僕は死神じゃなくて幽霊ね。」

ハイハイ。知ってますよ!でも魂食べるとかほぼ死神じゃんか!あ、材料。
「ねえ、材料は??」

?「あ、そっか。ハイッ!」

そいつが指をパチンッと鳴らすと材料がでてきた。

?「じゃ、作ってね。僕向こうで待ってるからさ。」

逃げれる!?この間に逃げよう!!

?「あ、いい忘れたけど。もし逃げようなんて考えても無駄だよ?僕が地のはてまでも追いかけるからね。」

その瞬間私はゾクッっとした。や、やっぱり真面目に作ろう。
まずは、卵をわって、、、生地を泡立てる。

シャカシャカ。

あたし、、、どうなるんだろう。食べられたらどうしよう、せめて恋したかったなぁもっと生きてたかったなぁ。

ハッ!!きずいたら私はポロポロと涙を流していた。

「や!やば!!涙はいちゃった!?」

ま、まぁいっか!バレやしないよね?あとはオーブンで焼くだけっと。

チーン!!

あ、焼けた。これであたしの運命が決まるんだよね。そう思うとやっぱこわいやぁ

声が震えているのが自分でも分かった。

できたてのマカロンを持って私はあいつがいる所に向かった。

?「結構早いね。」

コトンッ。

テーブルに置いたお皿の音が心に重く響いた。