学校も終わり家に帰ると
まゆからの電話。


なんだろ、
メールばっかなのになあ。


「もしもっしー?」


「ゆい、ゆいゆい!
祐真先輩に会った。
帰国したばっかだって。」



え、嘘。




祐真帰ってきたの?






今度こそ傍にいれるかな?


祐真の1番になれるかな。





「ちょ、ゆい?聞いてんの?」

焦ったまゆの声が受話器から聞こえる。


「あ、うん。
ごめん!ありがとっ」



「でね、ゆい。
祐真先輩が7時にいつものとこにって伝えてって。
ゆいに言えば分かるって。」


いつもんとこ?











あそこしかないよね。
うん。


「まゆ?ありがと。
祐真に会ってくるね!」




「ゆい、頑張って。」



ふっと笑うとそうまゆは
呟いた。


「まゆ、あたし祐真がすき。」


「ばか、知ってる。」



まゆは笑いながらゆった。


「待ってて、連絡する!
じゃあね、まゆ*」




「おうっ」


電話を切ると手が震えた。