眠い目を擦りながら
学校に行きクラスに
入っていく。

「唯!おっはよーう。」

親友のまゆが話し掛けてくる。

「ん、おはよ。」


「ほんとにゆい低血圧だよね、」

と呆れたようにいいつつ
テンションが無駄に高い
まゆにはいつもに増して
ご機嫌のよう。


「まゆ、どうしたー?」


にやりと笑うまゆに
嫌な感じがした。

「ゆーい!また告白断ったんだってね?もう何度目だよ(笑)」

やっぱりそれかーっ。

私は今年に入って5人目の
告白を断った。


「好きじゃないし。」


そう、好きじゃないから
断っただけ。


「ゆい、もう忘れなよ。
祐真先輩はもう居ない。
いつ帰るかも分かんない
待つ意味ないよ?」


なんて言いだす。
別に断るのに祐真は
関係ないのに....!

でも、
私は祐真が好きなんだ。

祐真は幼なじみで2個上、
スポーツマンで明るく
人気のあるひと。


祐真は海外留学をして
帰ってこないんだ。


「まゆ、ごめん。
あたしは祐真がスキ。
それは変わらない!」


「いや、ゆいがいいなら
それでいいよ?
けど傷付くゆいはあたし
見たくないからね。」


まゆはやっぱりよく
考えてくれている。


まゆも祐真とはある意味
幼なじみだけどそんなに
絡んだことはなく、
未だに祐真先輩と呼ぶ。