気が付けば公園から
逃げ出していた。


「ゆい!!!!!」


祐真の叫ぶ声が聞こえる。

でも振り向かない。


祐真には彼女がいて、
あたしのことなんか眼中に
無いくせに。


あたしの片思いは結局
無駄に等しいんだよ。




次から次から涙が溢れてくる。



「ゆい。」


気が付けば祐真が追い付いていて。

何も答えない私に、

「ゆい、泣いてんのか?」
意味が分かんないって
顔する祐真にイライラする。


「泣いてない!」