「よろしく。」
「ごめんね、騒がしくて」
「そんなことないよ」
弦くんの笑顔はやっぱり蒼空に似てる
懐かしくて、嬉しくて、でも悲しくて
私は今、どんな顔をしてるんだろう
「……………透海、帰るよ」
そういったのはカオルだった
「えっでも!?」
「いいから、帰るよ」
カオルはそういって私の手を引いた
「じゃあ、次は学校で」
「えっ!?まって!カオルなんで!!」
まだ、弦くんと話していたいのに。
カオルの手をふりほどくこともできず、私は引きずられるように砂浜を後にした。
「じゃあ、またな。弦」
「あぁまた」
「雅、やっぱりあの??」
「あぁそうだよ、初音」
こんな会話が弦くんと雅とハツで行われたとは知らずに。